有機栽培米(オーガニック米)−育苗6−露払い

<露払い> 晴れた日の朝は露払いをします!朝、苗を見に行くと、こんな感じで、しっかり根っこから吸い上げた水分が、水滴となって葉先についています。
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この水滴は、しっかり根を張って育ってくれている証拠なんです!しかし、しかし、今日はこれを取り払う作業をします。 なぜ?? ひとつは、病気を予防する為です。稲の病気っていうのは、1)虫が食べる害 2)細菌(カビ)の害 の2種類があります。今回は2)の細菌の予防です。朝、こういうふうに、葉っぱがぬれているままにしておくと、苗同士が集まっている中で、湿度が上がってムンムンするため、カビも繁殖しやすくなり、良くないのです。 それで、露払いといい、湿気を飛ばしてあげるんです。 もう一つは、前回の苗ふみと同じような理由なんですが、苗をなでて抵抗を与えてやることで、伸び過ぎない、ずんぐりむっくりの苗に育てる為です。 どうするのか!? ジャーン!風で吹き飛ばします!
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背負っているのは、「動力散布機」という、通常は化学肥料や農薬を撒くための機械です。この機械、有機農法で使わないからといって遊ばしておいても、もったいない。。。タンクには何も入れずに空のまま、送風だけの機能を利用し、露払いをします。強い風を吹きつけることで水分を飛ばすとともに、苗をサワサワと風でなでてやり、苗の「うーん・・なにくそ・・・ヨイショ!」という踏ん張り力をつけてやり、強いずんぐりむっくりの苗に育てます。朝、晴れている日は、こうやって朝露を飛ばしてやっています。

風を吹き付けると、この通り!ついていた朝露が吹き飛んでカラっと爽快!
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動画で見るとこんな感じです。苗に付いている水滴が、カメラに向かってビシビシ飛んで来ていますね
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