天神自然農園―米日記
自然栽培とは
自然栽培、自然農法、といった言葉を耳にされたことはありますか?

最近では、「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんがTVに大きく取り上げられ、世界で始めて無肥料、無農薬でりんごを栽培された経緯とその実現までの苦労が話題になりました。

ほかにも、福岡正信(故人)さんの自然農法、それ以外にも天然農法、自然農、炭素循環農法、と色んな言葉や定義があります。

それじゃ、普通の方法ってなに?自然栽培ってなに?よけい混乱しちゃいますよね?

自然栽培、現在のところ特定の定義づけや、有機栽培のような国の基準もありません。


自然栽培とは、「化学肥料を使わず、農薬を使わない」ここまでは有機栽培と一緒です。加えて「動物性有機肥料・堆肥も一切使わない」といった特徴があります。要は、農地に養分供給を目的とするものを何も持ち込むことなく作る方法なのです。

fuhaijikken.jpg栽培方法の違う米を水に漬け置きしたもの。それぞれまったく違う現象が現れます。


お隣の韓国では、

慣行栽培(普通に農薬も化学肥料もやる栽培)<減農薬栽培<有機栽培<自然栽培

といった基準があるそうです。


もうすこし突っ込んで、自然栽培とは何か?ということですが、考え方としては

「本来土が持っている力を生かし、肥料など余分な栄養を与えずとも太陽・水・土の力だけで栽培する」

ということです。


自然栽培で作られた野菜や米は、「腐らない・腐敗しない」といわれます。

上にあった写真は、それぞれ、「有機栽培(家畜系堆肥使用)」、「慣行栽培(化学肥料、農薬有り)」「自然栽培(無肥料、無農薬)」で栽培した米を、生のまま、3週間程度水につけたまま放置したものです。

上澄み液の色が全く違います。


それでは、1つずつ見ていきます。

yuuki.jpg


有機栽培の米(未分解の有機肥料を使用)。
開けると・・オエッ。。なんだか所々カビが生えてます。
においは・・・お酒と少し異臭とが混じったようなにおいです。

kankou.jpg


慣行栽培(農薬も化学肥料も使った米)ですが、上澄みが茶褐色に変色してにごり、すでに米が見えません。においは・・・鼻をつくような強烈なアルコール臭です。これもくさい・・・。

sizen.jpg


最後に、自然栽培の米。上澄みが透明に近い白色で、なんだか甘酸っぱいヨーグルトっぽい臭いがします。悪い臭いはしません。

継続して実験します。

インターネット上でも、既に何人かの人が実験されてますので、『腐敗実験』で調べてみてくださいね。



天神米ができるまで

yama.jpg中国山脈を流れる清流
天神自然農園で、水田に引いている水は、山口県防府市の中心を流れる、佐波川という清流。この川は中国山脈の山々から流れ出る、山水が支流となって流れ出てきています。

mitani.jpg佐波川の支流、天神自然農園近くの三谷川
佐波川の支流、天神農園近くの三谷川の上流は庭園のように綺麗。そのまま水を何杯でも飲め、美味しい。コケが生えていて、庭園のようです。お米の味に大きく影響するものの一つに、水があります。天神自然農園の米づくりは、「土の力」「太陽の恵み」そして「自然の山水」からつくられています。

taiyou.jpg豊富な水量を誇る佐波川
多くの支流が流れ出た佐波川。天神自然農園のある山口県防府市は、佐波川の周りに広がる大平野で、日の出は早く日の入りは遅く、晴れの国岡山を上回る長い日照時間を誇ります。長い日照は作物の光合成を促進し、おいしいお米になります。おてんと様の力は偉大です。

senbetu.jpg次年度種モミを取る為、よい穂を選抜する。
次年度育苗の種にするために、出来のよい穂を選抜します。自然栽培では植物の遺伝子自体にその土地の環境を覚えてもらう為、毎年このように種を更新していきます。ちなみに自然栽培とは、化学肥料や農薬はもちろんの事、動物系の堆肥さえも一切使わないで育てた作物の事です。日本では有機JAS以上の格付けはありませんが、お隣の韓国では、慣行栽培→減農薬栽培→有機栽培→自然栽培と4つのランクに分けられているそうです。

dakkoku.jpg足踏み脱穀機で種モミだけに分離する
種はこのようにして足踏み脱穀機で稲から分離させます。 コンバインという稲を刈る機械で脱穀すると、種に傷がついてしまうのです。

ensuisen.jpg塩水選
種モミは、そのまま撒くのではなく、さらによい種だけを選抜します。塩水選といい、塩水に種モミを漬け、比重の重いものだけを選抜します。通常は、1.13程度で選ぶのですが、無農薬稲作ですので、より充実した種籾を選びたいため、1.15〜1.17で選別します。ちなみに海水の比重は1.08です。

ontousyoudoku.jpg温湯消毒
通常のお米は、ここで1回目の毒毒しい、青い農薬プールに漬けるのですが、天神自然農園では、60℃のお湯に10分間浸けるだけの、温湯消毒。これだけで病気の元になる菌をやっつける事が出来るんです。農薬に浸けた籾から出来たお米は私も食べたくありませんが、問題は、その後の消毒液の処理方法なんです。川に捨てる人も多い。その点、温湯消毒で使ったお湯は、ただのお湯ですので、川に流す事が出来ます。自然にもやさしいんです。

mizutukeru.jpg冷水に漬ける
60℃のお湯の中に、種籾を10分漬け、10分たったら、すぐにお湯から引き揚げ、冷水で冷やします。しっかり混ぜて中のほうまで均一に冷やして、消毒を終えます。
medasi.jpg浸種〜芽出し
浸種した種籾は、きっちり酸素を送ってやりたいので、1日に1回ほど水を入れ替えます。積算温度100℃〜120℃(大体8日くらい)で、透き通ったようなアメ色になり、芽が出てきます。

naesiro.jpg苗代づくり
普通の育苗は、地面に苗箱を置いておいて、1日に数回水をやるのですが、天神自然農園では、苗の時点から田んぼの中で育てる、苗代というものをつくります。ここに苗箱を並べていきます。

momimaki.jpg種モミ撒き
通常の栽培では、一枚の苗箱全体に、種モミをばら撒きます。その方法だと全ての苗の根がからまってしまい、苗の時点で競合してしまいます。天神自然農園ではポット育苗という方法で、1つ1つが独立したポット形状の、特殊な苗箱に、平均2粒程度の種モミを播種し、強靭な苗を育てます。苗8分作、といわれ、苗の時点で将来が決まります。

mizuhari.jpg苗箱を苗代へ移動して水をはる
播種・覆土したらそのまま苗代へ。普通は室(むろ)という、高温多湿の中で発芽させますので当然病気が出やすく、またもやしのような芽が出ます。だから農薬と縁が切れないのです。天神自然農園では直接水田内の苗代に置き、水を張っては、抜き、乾いては水を張り、の繰り返しで、1つ1つのポットに田んぼと同じ厳しい条件を与えてやります。

syutuga.jpg出芽
普通の育苗が、ハウス内でもやしのような白い芽を出して、徐々に日光に慣らしていくのに対し、天神自然農園では、いきなり苗代に置いて、厳しい環境におきます。8日もすると、このようにいきなり緑のシャキッとした芽が出揃います。苗の時点から水田で育つので、田んぼに移植したときの順応も早いのです。

naefumi1.jpg苗踏み
獅子は子をがけから落とすと言いますが、ぬくぬくと育てた苗はひょろ長くなり、良い稲に育ちません。苗はしっかり節の間が詰まった、なるべく背の低い状態で太く育てるのがベストなんです。というわけで、まだ小さい時期から踏んで、背丈を押さえます。

naefumi2.jpg踏んだ後の苗
思い切って苗を踏んづけてやることにより、苗が起き上がるまでの間も、根の成長は続くため、太くて丈夫な、ズングリとした苗が出来るんです。

seibyou.jpg成苗
このように苗が大きく育ってきたら、いよいよ田植えです。ポット育苗ですので、苗同士が競合せず、伸び伸び青々と育っています。普通の苗箱の育苗だとこんなに大きくなるまで置いておくとお互いが競合するので黄色くなって弱ってしまいます。

taue.jpg田植え中
田植えです。しっかり太く短く育った苗を植えます。普通は稚苗という短い苗を植えますが、天神自然農園では、成苗という大きく育った苗を植えます。普通の平たい苗箱で育った苗を植えるときは、からまった苗の根っこをちぎりながら植えていくので根痛みが生じますが、ポット育苗苗の場合は根鉢ができているのでしっかりとした根のまま田んぼに移植することが出来ます。また、成苗を植えるので田植え直後から深水管理で草を抑えれるという特徴も有ります。普通の稲作では田植え前、苗箱に殺菌殺虫剤をばら撒いてから田植えをします。

chain1.jpgチェーン除草
普通の人は田植え後、除草剤を撒きます。田植の前と後、2回まく人もいます。田んぼの土表面に白い粒剤がおちているのがそれです。残留しないとはいわれていますが、きもちのいいものではありませんし、近年言われているミツバチ大量死の原因が除草剤や神経系の殺虫剤に含まれるネオニコチノイドという成分では?とささやかれており、フランスで禁止になっている薬剤もある中、日本はそんな動きすらありません。 ちなみに、全世界の中で、農薬使用率のトップは、残念なことに日本なんです。それでも、安心・安全とか言っているので、なんだか不思議な感じですよね。

chain2.jpgチェーン除草
天神自然農園ではこのように、たんざく状になったチェーンを、田の中で引っ張り、チェーンにより地表をかき混ぜて、発芽してきたヒエなどの雑草を物理的にひっこ抜いていきます。一枚の田で1週間おきに、計4回程度これを繰り返すのはかなりの重労働ですが、これをすることによってほとんどの雑草が発芽しては引っこ抜かれ、結果、除草剤をやらなくっても稲が育つわけです。

seicyou.jpg成長
天神自然農園では、田植え時に稲の株と株の間を33センチ×30センチと、かなり広めに植えています。(一坪あたり33株植え)そうすることにより、日光がしっかり株元まで入り込んで光合成がよく行われ、1株がしっかりムキムキに育っていきます。又、風通しも良く、病気になりにくくなります。

mizukanri.jpg朝晩こまめに水管理
夏の間、特に日中30度を超えるような日は、稲も熱射病になってしまいます。きれいな山水が豊富にながれているこのあたりでは、かけ流しといって水をどんどん流し入れては出すということを繰り返してやります。人間と同じように、稲も体の中を流れているのは水ですから。

syussui.jpg出穂
ついに穂がでて、開花です!稲の花は、まだ青いやく(将来モミ殻になる部分)がパカっと割れて、中から白くて小さいおしべが飛び出てきます。

toujuku.jpg登熟
開花・受粉をした後は、だんだんモミが太って、最後にはパンパンになります。天神自然農園ではなるべく長く田んぼにおいて置ける遅物(晩生)品種を選んでいます。登熟期を長くかせぎ、朝晩の温度差がついてくる10月まで置いておけると、その分、実にデンプンがしっかり転流し、おいしくて充実したお米に仕上がります。 コシヒカリ全盛の今、日本全国で、8〜9月に稲刈りが行われていますが、美味しいお米を選ぶコツと致しましては、その地方の晩生品種(霜が降りる直前に刈るようなお米)を選んで買うとよいでしょう。コシヒカリでも収量減になるのを覚悟で遅く植えれば、収穫も遅くなり、美味しいお米がとれるのですが、結果、収入減にもつながりますので、通常は、なかなか実行されていません。

syuukaku.jpg収穫
大自然に感謝しながら収穫します。

nakabosisinai.jpg中干ししないので、稲刈りのときになっても地表がとても柔らかく、コンバインのクローラー(足)が埋まりそうになる。
中干しをしないので、稲刈りのときになっても地表がとても柔らかく、コンバインのクローラー(足)が埋まりそうになります。天神自然農園では、多くの生き物たちに、出来るだけ長い時間、田圃にいて欲しいので、通常行う、中干し(田んぼの水を一旦抜いて地表にヒビを入らせる)を行ないません。収穫時期になっても地表がとてもゆるく、コンバインが埋まりそうになりますが、人間都合の中干しは行なわないので、結果、最後まで青々とした葉っぱが茂っています。

dakkokucyuu.jpg脱穀したモミをバケットに移す
ワラともみをコンバインが分離し、ワラはコンバインで走りながら裁断して田んぼに還元します。分離したモミは、バケットに移し、量がたまったらこの次に乾燥機へ移す、張り込み作業をします。

kansouki.jpg小型の乾燥機で品種ごとに乾燥させる。じっくり時間をかけて、灯油バーナーを使わずに通風乾燥だけでお米の水分をゆっくり飛ばしていく。
通常はお米用乾燥機で灯油バーナーで熱風を当てながら乾燥させますが、短時間で乾燥ができる代わりに割れ米がでたりしてお米の品質が落ちます。また、はぜかけ米が良い、とよく言われます。これは本当なのですが、あくまでも晴天が続けばの話で、はぜかけしている途中に雨が降ると、米の水分が逆戻りしてしまい、逆に品質が落ちてしまいます。天神自然農園の場合は、複数の乾燥機を細かく品種ごとに使い分け、バーナーの熱風は使わず、通風だけでじっくりゆっくり、乾燥をします。分かりやすく言うと、ドライヤーで髪の毛を乾かすとき、熱風で一気に乾かすと髪が痛みやすいですよね。COOLの風だと時間はかかるけど、髪が痛みませんよね。お米も生き物なので、一緒なのです。

utusu.jpg乾燥したらもみすり機へ移す
乾燥した米は次にもみすり機に移します。このもみすり機で、モミをすることにより、摩擦でモミガラと玄米とに分離します。

suri-isinuki-keiryou.jpgもみすり、石抜きと計量
もみすり機から出ると、石抜き機で、石を除き、その次に計量機で30キロごとの米袋へ計量しながら詰め込みます。

kogome.jpg選別の基準を高めているのでこんなに良いものでもふるい落とされます。
これは「こごめ」。山口ではこごめといいますが、ようはふるい落とされたダメな米です。青米や乳白など、網目から落ちた米です。基準ラインを高めているので見た目こんなに良いものでもはじいています。

keiryou.jpg計量
お米を30キロ袋に入れるため、計量しては口を結んで閉じます。

kanryou.jpg完了!
袋をとじて、パレットに載せて、完了!保冷庫に移動します。

inawara.jpg収穫時に、稲ワラは裁断して天日で風化させた後に田んぼに還元します。
コンバインで収穫時、後ろから見たところ。稲ワラを裁断し、地面に撒いていきます。

taokosi.jpg田起こしして土を反転させ、稲ワラ分解を促進。土の団粒構造をくずさないように荒く起こす。
土まだ、日中の気温が高いうちに、田起こしして土を反転させ、稲ワラを土にすき込みます。土の団粒構造をくずさないように、にぎり拳大の大きさに荒く起します。稲ワラは、裁断して地表にあるままだと分解に時間がかかり、特に切り株は固まりになっていて分解するのが大変な為、トラクターで荒く起こしてやり、微生物の分解をしやすくしてあげます。

mizuharu.jpg収穫後、水を張れる田んぼは、水を張り冬をすごします。赤とんぼが卵を産みに来ていました。
収穫後、水を張れる田んぼは、水を張り冬をすごします。赤とんぼが卵を産みに来ていました。冬でも、水を張れる田んぼは、水を張り冬をすごします。これを行うと、イトミミズや多様な微生物のすみ家となるため、生態系を壊さず、さらに土が肥えるので、可能な限り行っています。


無農薬・無肥料へのこだわり

私が農業を始めて6年目、最初の一年目は、見様見真似で、通常通りの
「慣行栽培」でお米づくりをしてみました。

初めての米作り。

習ったままに作ってみました。

まずは苗作りのときから、1回目の毒毒しい、青い農薬プールに漬け消毒をします。

出芽してから消毒。

苗作りから農薬漬けなんです。

これだけではありません。田植えをしてから除草剤2回。この除草剤を撒くと田んぼに
出る回数が減って人間は大変楽なんです。もちろん、草取りのため田んぼに入ること
など一切ありません。でも除草剤を、まいた後の田んぼは、カエルたちが皆死んで
しまいます。

そして、害虫駆除の農薬散布。。。

田んぼの中は農薬だらけです。

虫たちは当然全滅。めだかもミツバチもいなくなるわけです。

そして、人間だけが残ったお米を食べる。

自分が抱いていた、ほのぼのとした農業の姿とは全く違ったものでした。

そこで、2年目からは、完全に無化学肥料、無農薬でお米を作ることを決意し、
マメ科植物ヘアリーベッチを利用した有機農業を実践しました。この時、
家畜系の堆肥を一切使わないマメ科植物を利用した方法を実践した事が
後に自然栽培に行き着くにあたり、とても良かったと感じております。

マメ科の緑肥作物を使えば収穫量は上がるのですが、どうしても肥効が
効きすぎて稲が倒伏してしまったり、病気になったりしてしまいます。

試行錯誤の末、3年前に最善の方法、有機質肥料でさえも使用しない、
無肥料・無農薬の「自然栽培」でお米を作ることに成功しました。

ところで皆さんは、どんな味のお米がお好みですか?

一般的に、甘みとか、香りが良いとか、粘りがあるとか人によって好みは、まち
まちですが、皆さんが美味しいと感じる味、それは肥料や品種改良によって味付
けされた味なんです。

化学肥料というのは、よく作られていて、ただそれを撒くだけで、皆100点満点で
言うと80点位の味のお米が出来てしまいます。堆肥や有機質の肥料を使った
場合は、気温によって肥料の効きにムラがでますので、味の調整がしにくく
なります。だから、60点の出来になったり、稲が倒れてしまうことがあったり
するのです。

あっ!そういえば、倒れている田んぼで収穫されたお米を食べてはいけませんよ。
倒れるのは、肥料のやりすぎによる稲の病気です。米粒にも硝酸態窒素がたくさん
残っていますので、食べた人も病気になってしまいますよ。野菜も同じ、なるべく
緑の薄い硝酸態窒素濃度が低い野菜を選ぶ習慣をつけてくださいね。

基準の厳しいEU圏では売ることの出来ない硝酸態窒素濃度の高い野菜が、
スーパーでは当たり前のように売られています。

では、本当のお米とは、どんな味なのでしょう?

化学肥料や農薬・除草剤、更には家畜堆肥等の有機質肥料さえも使用せずに
作られたお米は、無の味がします。要は、その辺に生えている草と同じなのです。
漢方薬と同じと言えば分かりやすいかもしれませんね。

現代人好みの味に仕上げたければ、窒素を控え、根に石灰を、葉に苦土を施して
あげれば美味しいお米が、いとも簡単に出来ますが、私はあえて究極の安全を
求めているのです。

肥料によって味付けされたお米に慣れている現代の人達には、少し、物足りなさ
を感じます。本当に、素朴な味なんです。

よく、私のお米を食べてくださった、ご年配の方が、昔のお米の味がするとおっ
しゃられます。なぜでしょうか?
そうです。その昔、肥料が無い時代には、皆が私と同じ、田んぼに収穫後のイ
ナワラを返すだけの無肥料稲作で作っていたのです。
そうやって出来たお米は、天皇陛下や、各地の大名たちが、食されていたそう
です。

それが徐々に人間の欲で、化学肥料を使って多収する技術が生まれ、多肥に
よって稲が虫たちの餌になってしまえば、農薬を撒いて虫を殺し、更には、
田んぼの中の草を取るのが大変だからと、昭和29年には、除草剤まで
作ってしまいました。これが後に公害問題に発展しています。

全てが、自然界を全く無視した、人間の都合、そして欲だった訳です。

そんな農産物を食べ続ける現代人が、成人病や、アレルギーになるのは必然とい
えるでしょう。4〜50年前、ほとんど聞かなかったこれらの病気が、なぜ
これだけ増えてしまったのか?その意味を考えるべきではないでしょうか?

はっきりといいます。国内の、どんな地域でも、お米は、太陽と水と土があれば
無肥料で作る事が出来ます。
そして、無肥料で作られたお米は腐りません。

更に、私が作っている朝日(旭)は、現在作られている中で、唯一の在来種。
明治41年に、山本新次郎さんという方が、日の出という稲の中から、偶然
発見されてから、今まで、一切の品種改良(交配)をされていない品種になります。
東北のササニシキや、コシヒカリ等、現在市場に流通する、ほとんどの品種の
祖先にあたる品種なのです。

今、この国で作られるお米は余っております。高度成長期で人口が増え続けてい
た時代ならいざ知らず、今の時代に、お米を多く収穫する意味などあるのでしょ
うか?

無肥料で、お米を作った場合、草に勝てれば6俵くらい、草と共存すれば5俵くらい、
完全に草に負けてしまえば3〜4俵の収穫量となります。

田植え後は、稲以外の色々な草たちが生えてきますので、生物層が豊かに
なります。虫たちにとっても、隠れる場所、いわゆる稲の下に生えている一般に
雑草と呼ばれている草たちが必要なのです。

草と共存させながら、最後には、ほんの少しだけ稲が勝っているというのが、自
然界にとっても理想の姿なのです。

日本中のお百姓さんたちが私と同じように、決して多収しようとせず、草を敵と
思わずに共存させる事を心掛け、大自然に感謝しながら、ほんの少しだけ
人間が食べるだけのお米を戴くという気持ちの稲作をする事が出来るように
なれば、現代の農業が抱えている様々な問題を徐々に解決へと導くことでしょう。

1日も早く、そういう日が来ることを切に願っております。



なぜ、精米をしていないの?
天神自然農園では、基本的に玄米での販売を行っております。
(いのちの壱のみ、精米しています)


これは、完全に無農薬である証、生命のパワーが詰まっている玄米を、そのままの状態でお届けしたいからです。

玄米食の方は、ぜひ、無農薬の玄米の味を、お楽しみください。

ご家庭で精米が可能な方は、もし健康に気を使われる方は、できるだけヌカ層を落とさず、1分づきくらいで精米して頂けると嬉しいです。

1分づきの場合、比較的胚芽が残りやすく、栄養面も玄米とそれほど変わりません。

「私はとにかく美味しく食べたい!それのみ!」という方は、キッチリ精米の上、白米をお召し上がり下さい。



昆虫図鑑
草花図鑑
お問い合わせ 0835-23-3008 年中無休 9:00〜18:00 山口県防府市上右田329-2
新米ママの 子どもに食べさせたいお米 自然栽培 天神自然農園 0835-23-3008 年中無休 9:00〜18:00 山口県防府市上右田329-2

たくさん食べて大きくなることが僕の役割です。こども副店長


エコやまぐち100 化学農薬・化学肥料不使用

県内で生産される農産物のうち、化学農薬・化学肥料を全く使用しないで栽培された農産物を認証する山口独自の制度です。

エコやまぐち100 化学農薬・化学肥料不使用

エコファーマーに認定されています。エコファーマーとは都道府県知事が認定した農業者(認定農業者)の愛称です。

エコファーマー