2009年10月アーカイブ

にこまるの収穫は来週以降になりそうな感じであるが、今日は、品種ごとの大きさを比較してみた。

左から小さい順に、『コシヒカリ』『豊コシヒカリ』『にこまる』『朝日』『龍の瞳(いのちの壱)』の玄米である。

今年は、籾摺り機をインペラ揺動式の5インチに変更したが、胚芽がしっかりと残っていて、満足な仕上がりである。

龍の瞳については、先日、実際に購入した知人から玄米を戴いたものであるが、こちらも、かろうじて胚芽が残っているものの、若干胴割れと肌ずれが目立つ仕上がりになっている。これは、ロール式籾摺り機での籾摺りだったのだろう。

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こう比べてみると、大粒と言われている『朝日』や『にこまる』と比較しても、『龍の瞳』は、かなり大きいのが良くわかる。

龍の瞳は、岐阜県で、コシヒカリより大体10日遅れの品種との事であったが、こちらだと、6月田植えで豊コシヒカリと同じく、10月初旬の収穫になるのだろうか?日長感受性は強いタイプなのか?弱いタイプなのか?熊本・三重・静岡・新潟等でも栽培されているみたいなので、各地の田植え日と出穂日が分かれば大体の想像は出来るのだが・・・こちらで出穂の75日前に田植えするには、いつ植えるのがベストなのか?謎の多い品種である。

2キロの玄米の中から、心白や胴割れ、肌ずれのない優良なものを100粒ほど選抜したので、育成実験だけでも、させてもらえないかな?

自分の自然栽培の肥効に合うのかどうか今の所は分からないが、許可を戴ければ、何としてでも、植えてみたい品種である。

先日刈り取ったばかりの『朝日』 は、まだ乾燥機の中で、通風乾燥中ですが・・・

例年、収穫も終わりに近づくと、来年は、どんな品種を植えようか?色々と考えます。

今年、岡山の赤木様に譲っていただいた朝日は、もちろん来年も植えますが、その他にも、色々な品種が頭に浮かんできます。

今のところ、予定しているのが、朝日の他に、
・ 岐阜のハツシモ
・ 山形の亀の尾
・ 滋賀の羽二重糯
等の、栽培が難しく、幻と言われている品種ばかりを考えています。

特に亀の尾は、西日本での栽培は難しいと言われていますが、遊び心で1反だけ作ってみます。

ただ、朝日もハツシモも滋賀羽二重糯も晩生稲で収穫時期が重なると思いますので、更に面積が増える来年、こだわりの通風乾燥で貫き通せるかどうか、ちょっと微妙ですが、中干しをせず、最後まで水根を生かす作り方ですと収穫時期にも幅を持たす事が出来ますので、なんとかなるかな?と思っています。

あと、先日、岐阜県で2000年にコシヒカリからの突然変異により生まれたばかりの『龍の瞳(いのちの壱)』を食べてみたのですが、びっくりするほど大粒で、とてもおいしく、その日以来、この品種の事が頭から離れなくなりました。近い将来、確実にコシヒカリを抜くお米に育つと確信しました。

この品種、今井さんの許可を得なければ、作付けする事は出来ませんが、環境の事を、とても大事に思っていらっしゃる方ですので、今後、農薬や肥料、除草剤等の化学物質を一切使わない私の作り方と、考え方が一致するはずで、きっと認めていただけると思っています。

岐阜県からは、なるべく県外に種を出さないようにお願いされていらっしゃるみたいですが、こんなに美味しい品種を岐阜県だけに留めておくのはもったいない。せめて全国の有機農家で希望する人には作付けを認めてくださいとお願いしています。

そうすることで、国内に、無化学肥料・無農薬を目指す農家が増え、作付けが増えていけば、国内の慣行型稲作が犯している環境破壊を食い止める事が出来ないだろうか?と考えています。

龍の瞳(いのちの壱)は、それくらい美味しいお米ですので、これをご覧になられた方、一度、食べてみられてはいかがですか?合資会社 龍の瞳さんで販売されていますよ。

2010年用『朝日米』の種籾を収穫しました

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今日は、稲刈り前の田んぼに入って・・・何をしているのでしょうか??

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これこれ。これを、刈り取ります。次年度用の種もみは、自分好みの、粒の大きい優良そうなものだけを選んでカマで刈り取っていきます。

それにしても、朝日の籾は粒が良く落ちますね(^_^;)
この後、コンバインで収穫しましたが、目の前を弾かれた籾が、ピョンピョンと飛び交っていましたよ。

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軽トラでユアブランドに持って帰り、朝日のカーテンを作りました!

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朝日は晩成の稲で、育ち方が、自分の自然栽培にはピッタリの品種だと思いましたので、来年は、少し面積を増やそうと思います。

『朝日米』と『旭』は同じ品種ですが、とても珍しい品種ですので、ネットで検索してみてね!

今日収穫した朝日も、もちろん通風循環乾燥中です!おいしいお米に仕上げるため、乾燥機に火は入れませんよ!

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2009年は、はじめての自然栽培チャレンジでした。途中、ゲリラ豪雨による土砂災害があって、一部の田んぼに土砂が入ってしまったり、草に負けてしまって3俵しか収穫出来なかった田んぼがあったりと、色々なパプニングがありましたが、おかげ様で、今月中旬以降に刈り取り予定の『にこまる』と『朝日』以外は、なんとか全ての田で収穫までたどり着けました。

この田は、湿田のため緑肥の育ちがイマイチだったので、自然栽培から有機栽培に変更し菜種粕を入れた田んぼです。抑草目的で菜種粕を散布後、チェーン除草を2回行っただけですが、浅水しか出来なかった割りには良く草を抑えてくれました。

坪33株の1株2本植えでしたが、そこそこ収量はあるように感じましたよ。

この品種は、『豊コシヒカリ』といいます。
ネットで調べると色々出てくるので、調べてみてね。

今年は、刈り取った後、仕上げの乾燥にもこだわって、通風循環のみでの乾燥ですので、お米がおいしいです!(灯油代もいらないし、お米にも優しいし、この方法が一番良いですね。ちょっと手応えを得ましたので来年もやってみよう!)

↓動画です。先日中古で購入したばかりのコンバインは絶好調です!台風接近の為、田んぼの表面には一部水が残っていましたが、無理して刈りました。途中で何度かコンバインの足廻りが土の中に埋まりそうになりましたが、なんとか無事終了です。